※この記事はFANBOXの記事のミラーです
〜または「売れないソシャゲイラストレーターだった私が3Dモデラーになるまで〜
こんにちは、黒井です。
2018年まで数年、売れないソシャゲイラストレーターをやっていました。
今でもイラストレーターの看板を下ろしたわけではないのですが、
3Dのキャラクターモデリングや、テクスチャ、unityのマテリアル系のセットアップをメインにお仕事しています。
私がVRChatに来て、1年半ほど経ちます。
私がこの1年半、どのような道を歩いてきたのか記しておきたいと思いました。
2017年、少しBlenderの勉強をしていましたが、
とある人とトラブルになり、それがきっかけでBlenderの勉強を辞めました。
当時「Blender全体の操作方法がなんとなくわかった」「人の形が作れてテクスチャも一応あって、Humanoidボーンもなんとか入れられるようになった」
くらいのレベルでした。
当時色々あり、TwitterもSkypeも辞めてしまったので、
数少ないイラストの仕事をしながら、深夜までニコニコ動画や映画を見たり、FGOをやったりと、
ぼんやりした日々を送っていましたが、
ある日突然「のじゃおじショック」がやってきます。
2014〜2015年の時期にお仕事でLive2Dをやっていたので、
ねこますさんの事は存じておりました。
クロイニャンのイラストによく「いいね」をつけてくださっていて…
知り合いがYoutubeでバズっていたので大笑いしてしまいました。
ねこますさんの動画を見ているうちに、VRChatと言うものがある事を知ります。
「へ〜自作の3Dモデルをアップロードできるゲームがあるんだ」と思い、
とりあえずVRChatをインストールして、なんとかログインしてみます。
この時点で、アバターのアップロード方法がわからずunityちゃんの姿でのログインです。
さあ、アバターをアップロードしたいのですが、
人に聞こうにも、そもそも日本人に出会えません。
当時「日本人がよくいるワールドの一覧」などもなく、
Publicをうろうろしては「日本語聞こえてこないかな…」とやっていました。
数日〜1週間くらいそうやって過ごしました。
ある日、白い花が咲く某有名ワールド(社会性フィルター)(多分ここだったと思う)
に行くと、日本語が聞こえてくるではありませんか!!
震える声で「あの…日本人の方ですか…!?」と搾り出しました。
この時出会ったのが現在の「Mirror's Night Bar」のマスター、kagamiiiiinさんです。
(当時はまだMirror's Night BarやRuinsがなかったのです)
【フレンド紹介】kagamiiiiinさん https://twitter.com/kagamiiiiin89
初心者であること、自作3Dモデルがあるがアップロード出来ないこと、メインはMacである事などを相談すると、
「Winのunityからじゃないとアップできないんだよ〜」と的確なアドバイスがあり、
次の日には自作アバターをアップすることができました。
※私の当時の姿(当時のSSは残っていなかったので再現SSです)
さて、日本人であるkagamiiiiinさんと出会えたことで、一気にコミュニティーが開けていきます。
kagamiiiiinさんが居る時に彼にjoinすれば、他の日本人ユーザーに会えるようになったのです。
私は日々仕事のイラストを描いては、空き時間でモデリングをし、VRChatに遊びに行くようになります。
自分のアバターを直したり、新しい衣装を制作したり、unityのわからないことを勉強したり…
VRChatで遊ぶことがモデリングの直接的なモチベーションになりました。
(ここから多分結構時間が飛びます。あと話が前後すると思います、記憶を頼りに書いているので…)
ある日パブリックの「桜広場」に遊びに行きます。(今はもうないワールドです)
日本語が聞こえてきたので、そこに吸い寄せられて行くと、
青を貴重とした美少女の頭の上にUFOを付けたアバターの人がいました。
しばらく色々な話題で談笑したのですが、私がイラストレーターであるという事を言うと
「俺は音楽やってるんだ〜」と帰ってきました。
この人が「八月二雪」のジョンさんです。
【フレンド紹介】ジョンさん https://twitter.com/john_neoneet
ユニットで音楽をやっているということ、
VRで音楽やライブをやりたいと思っていること、色々な話を聞きました。
「すげ〜VRではいろんな事ができるんだな〜音楽っていいな〜!!」と思いました。
(音楽の才能ゼロなので本当にすごく感動しました)
ある日、パブリックのダンスワールド(社会性フィルター)に行くと、
日本人の方が数人遊んでいました。
フレンドリーに挨拶してくださって、すぐに輪に入れてくれました。
自作アバターだという事を話すと
「すごい人来た!」と盛り上げてくれました。
この時出会ったのが なみたさん・Luimodoさん・ぽんこつさん です。
【フレンド紹介】ぽんこつさん https://twitter.com/subbrain
当日その流れでかどうだったか記憶が定かではないのですが…
なみたさんが面白いものを作っていると言うことで、それを見せて頂くことになりました。
パーティクルライブです。
(なみたさんが制作した八月二雪のパーティクルライブのMVです)
私は大層感動して「パーティクルライブサイコー!!!」となったのですが、
まだまだunityの修練が足りず、積極的に自分でつくろうとは思いませんでした…。
3Dモデリング楽しいし、時間あるならモデリングしたいなぁとも思いました。
時系列的にはこのあたりだったと思うのですが、
ジョンさんから「キキさんの専用モデルが欲しい」というご依頼が来ます。
人生で初めて3Dモデリングを依頼された瞬間でした。
それはもう張り切って作りました。
制作が早すぎて「納品早すぎない!?」と反応されたのを覚えています。
【オーダーメイド】キキさん https://twitter.com/q_kiki_82
ジョンさんのご依頼を受けたことで、交友関係のある人から「受注やってるの?」
という問い合わせがあり、「作らせてくれるんなら作りたい!!」
と、オーダーメイドの受注を開始しました。
【オーダーメイド】VRChatユーザー 水沫さん(最近DJ活動にハマっている)
【オーダーメイド】VRChatユーザー Balionさん(パーティクルライブ海外勢)
【オーダーメイド】VRChatユーザー 宮野原宮乃さん(お母様と呼んでくれる、かわいい)https://www.youtube.com/channel/UCZfaqtZ7WTpmiPfRO-qIOIA
販売アバター 巡璃めぐる
※めぐるユーザー代表のあらたか先生(パーティクルライブ勢) https://twitter.com/aratakajirou
また、Vマケ1・2にも出店しました。
オーダーメイド楽しいし、今後本格的にやっていけたらいいな〜と思い、
Webサイトを制作することにしました。
ここまでは身内のモデルを作っていたので、お互いにある程度信頼があったので大丈夫でしたが(一応契約はしてもらってました)
外部からの受注を受けるに当たり、ちゃんとした契約書を用意する必要がありました。
ネットの司法書士さんのサービスを利用して、法的効力のある契約書を作っていただきました。
「契約は大事!」「時間と技術だけ使ってお金もらえないって事もあるから」
体験談を交えながら契約の大切さ・怖さを教えてくれたのは、くまったさん(つよつよエンジニア)でした。
【フレンド紹介】くまったさん https://twitter.com/himakuma_1009
VRChatユーザーのNMちゃん(https://twitter.com/nmch1222)主催の「ワンオフモデル交流会」に出演しました。
反響があったようで、Webサイト経由で「自分のVRChat用モデルを制作してほしい」
というご依頼がありました。
【オーダーメイド】VRChatユーザー える様
【オーダーメイド】VRChatユーザー 結城ことは様
Twitterでよくお話していたイケメンお兄ちゃん(お姉さん)のカツサダさんと色々議論が熱くなり、
「黒井さんもイケメン作ろうぜ!!!!」ということになり、
私も「やるか!!!」となったので、趣味のイケメンモデリングを再開しました。
【フレンド紹介】お兄ちゃん(カツサダさん) https://www.youtube.com/channel/UCKJWNNLMhWQb-ugHNDZ6rVg
そして、長年続けてきた創作のキャラクターを本気で作りました。(7年選手)
【自主制作】メビウス https://www.k-youhinten.com/gatoo-nero
さて、このあたりから企業様からのお問い合わせが数件あり、
制作させていただいたのが「双葉汐音」ちゃんです。
【オーダーメイド】Vtuber 双葉汐音ちゃん https://www.youtube.com/channel/UCuqcPmdBvwHEWGx00XYCFWg
色々あり、またイケメンについてのテンションが上ったので、もう一体趣味のモデリングをやりました(ネタ自体はあった)
やっと現在に追いつきました!
この記事を書くきっかけは、リーチャ隊長に
「めずらしいですね…俺の回りにはそういう風にVRC遊んでる人あんまいないかも」
と言われた事です。
【フレンド紹介】リーチャ隊長 https://twitter.com/rietzscha
私の1年半、主にモデリングを主軸に置いてお話しました。
私のVRChat人生において、重要だった人達(取りこぼしがないことを祈る)と、
制作させていただいたモデル達です。
他にも、ワールド制作(unity)やパーティクルライブのはしご、
色んな人と出会ったり別れたりがあったのですが、全てを書くのは非常に難しいです…。
私は嫌なことが起きるとすぐ自閉する癖があり、ここ数年もそうやって殻にこもって
壁に向かって独り言と創作をぶつける日々を送っていました。
VRChatをはじめて、友達がたくさんできました。
毎日のように遊んでくれる友人たちには頭が上がりません。
あなた達が居るから私は3Dモデリングを嫌いにならずに済んだし、毎日楽しいです。
とある人に「人に恵まれすぎ」と言われたりもしまして、
今度はこの幸せを失うかもしれない恐怖と戦っていくわけですが…。(根暗)
私は未だに楽しくVRChatで日々を過ごしていますが、
「新規参入の壁」「自作モデルを作る意味」みたいな議論が最近Twitterで見られます。
私は、とにかくモデリングが楽しくて、3Dは作ったキャラが動くのが最高だと思うし
今はもう、イラストを描くより達成感を感じます。
現在のVRChatはまだ「クリエイターの楽園」として機能しているので、
このままVRが一般に普及して、そういう成分が希釈される前に、
「3Dでものづくりをしている人・志している人」にはVRChatに来てほしいな、と思います。
成果物をすぐVRに持ってきて、自分で動かして、人に見せられる環境はそうそうないですよ!
モデリングじゃなくても、ワールド制作、パーティクルライブ等、自己表現の方法はたくさんあります。
とにかく「作るのが好きな人」にはおすすめしたい世界です。
今までの1年半、すごく楽しいことがたくさんありましたが、
この先の1年はどうなっていくでしょうね。
期待と不安が両方ありますが、次の1年も楽しくなるといいなと思います。
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